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だんのうえ眼科 亀有院

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近視

近視について

近年、近視発症の低年齢化が進み、低学年から近視を発症する頻度が増加しております。 特に最近は、スマートフォンやタブレットなどの普及による近業の増加にともない、生活の中で近くを見る作業の占める割合が多くなっています。 6歳未満の近視有病率も増加していることが報告されており、海外の報告では、未就学児(3-6歳)の近視有病率は過去10年間で2.3%から6.3%と増えています。

近視の要因

近視は遺伝的要因と環境要因で起こると言われています。海外おける研究では、両親が近視の子供や片親が近視の子供は、 両親が共に近視でない場合と比較して、近視の頻度が明らかに高いことが報告されています。 環境因子としては、近業(近くを長時間見ること)や屋外活動が少ないことの関与が示されています。

近視の進行

近視は眼球が楕円形に伸び(眼軸が伸びる)ピントの位置がずれることで生じ、一度眼軸が伸びてしまうと、戻ることがありません。 近視が進行し、高度近視(-5.00D以上)になると、将来緑内障や網膜剥離などの合併症を発症するリスクが高くなります。 そのため、眼軸の伸びを抑えることが近視の進行を抑制するうえで重要です。

近視の原因になる眼軸伸長は7歳から12歳で著しく進行し、20代後半まで緩やかに続くと報告されています。 このことからも学童期からの治療介入が重要であると考えられています。

Matsumura S, Chen C-Y, Saw SM: Global Epldemiology of Myopia, Springer Singapore 978-981-13-8491-2
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治療法について

近視の発症や進行には、個々のライフスタイルが大きく影響しており、それぞれに合った生活指導や治療法が必要になります。

低濃度アトロピン治療(マイオピン点眼薬)

小児期の近視の進行を軽減させることを目的にした低濃度(0.01%、0.025%)のアトロピン点眼です。 近年、海外や本邦の研究より低濃度アトロピン点眼の近視進行抑制に対する良好な結果が報告されています。 副作用はほとんどないといわれていますが、まれにまぶしさを感じたり、近い距離の見えにくさを感じることがあります。 その場合は濃度を下げたり、点眼する時間を就寝前から夕方に早めたりします。使用を中止する場合もあります。

マイオピンの費用

  税抜価格 税込価格
マイオピン0.01% 3,400円 3,740円
マイオピン0.025% 3,900円 4,290円

オルソケラトロジ一

オルソケラトロジーは特殊な形のハードコンタクトレンズを就寝前に装用し角膜の形を変えて視力を改善させる近視矯正法です。
一人ひとりの角膜形状や近視度数に合せた特殊レンズを装用して眠ると睡眠中に角膜形状が変化して近視を矯正します。起床時、レンズを外したあとでもしばらくはその形状が保たれるので日中はコンタクトや眼鏡なしで生活できるようになります。
オルソケラトロジーは軽度~中等度の近視の方に有効で繰り返し装用することで外した後も矯正効果を維持できる時間が増え、日中は裸眼で過ごすことができるようになっていきます。個人差はありますが、だいたい装用開始して1~2週間ほどで裸眼視力1.0 以上されています。また装用中止すると一般的に1か月程度で角膜の形状が元に戻り、他の矯正方法へ変更する事できます。

オルソケラトロジーの適応

●適応年齢:小学校中学年くらいから
●軽度から中等度の近視

※-6.00D以上の強度近視の方は近視が軽減しての視力に 十分反映されない事があり向きません。
※適応検査と購入レンズは自費治療になります。

オルソケラトロジーの費用

新規〈初年度〉

  税込価格
片眼 79,000円
両眼 158,000円

◇1年間の定期検査代、ケア用品代を含みます。
◇1年毎に更新があります。
◇オルソに関すること以外は保険診療となり、別途費用がかかる場合があります。
◇医療費控除の対象になります。

更新料〈2年目以降〉

    税込価格
レンズ交換なし   44,000円
レンズ交換あり 片眼 55,000円
両眼 77,000円

◇1年間の定期検査代、ケア用品代を含みます。

レンズ代金

  税込価格
1枚 27,500円

レンズの保証について

◇1年以内にレンズが破損した場合の交換保証があります。
(片眼につき1枚限り。レンズの破片が半分以上あることが条件です)
※破損したレンズと交換となります
◇レンズ紛失した場合やレンズ購入1年経過したものは保証対象外となり新規購入代金がかかります。

リスク

以下が生じるおそれがあります
1.疼痛 2.角膜上皮障害 3.上皮下混濁 4.角膜感染症 5.アレルギー性結膜炎 6.ハロー・グレア 7.視力の日内変動 8.コントラスト感度の低下 9.不正乱視 10.corneal iron ring

多焦点コンタクトレンズ

遠用の球面度数に近用の加入度数が付加された老視矯正のための遠近両用コンタクトレンズとして使用されているレンズです。強い度数の近視にも適応があります。

ICL

ICLとは水晶体を残したまま眼球内にレンズを挿入する屈折矯正方法です。 ICLを眼の中に移植することにより近視・乱視を矯正し裸眼視力を回復させます。
詳しくはこちらから

これらの治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。