アレルギー性結膜炎の予防として大事なことは、まずご自分のアレルギーの原因がなんなのか知ることです。
例えば、イネ科の花粉などは飛散距離が短いので、イネ科の植物に近づかないことで防げますし、ハウスダストなどは通年を通してあるものなので、なかなか原因がわかりにくいです。
アレルギー検査には、採血をせずに指先に針をあてて調べる簡易アレルギー検査があります。
この検査は代表的な8種類のアレルギーを調べることができ、30分ほどで結果がでます。
また、採血をしないので、小さなお子さまもできる検査になります。
眼がかゆくなったり涙がでたり、白目の部分が赤くなったり…
アレルギー性結膜炎の症状は皆さんご存じではないでしょうか。病院で診断されなくとも、上記の症状になったことがある方は少なくないと思います。
主な症状は、目のかゆみで、特に目のふちがかゆくなることあります。かゆいからといってこすってしまうとさらに症状が悪くなるのも特徴です。次に多い症状はゴロゴロとした異物感です。瞼の裏側にぶつぶつとしたもりあがりができ、これが黒目を傷つけることによっておこります。
アレルギー性結膜炎とは目に起こるアレルギーの総称ですが、その原因はいくつかあります。
アレルギー性結膜炎の中でも特に多いのが花粉症によるものではないでしょうか。国内でアレルギー性結膜炎の患者様は約2000万人いるといわれていますが、そのうちの大半がこの花粉症によるアレルギー性結膜炎です。
花粉症だともっとも有名なのが春先のスギ花粉ですが、ほかにも初夏から秋にかけてのイネ科(カモガヤなど)の花粉や夏の終わりごろから始まる雑草の花粉(ブタクサ、ヨモギなど)があります。
アレルギー性結膜炎の原因にはほかにもハウスダストによるものがあります。
主なものとしては犬や猫などのペットによるものや、ダニやゴキブリなどの害虫によるものがあります。
また、アレルギーのイメージから想像しづらいかもしれませんが、コンタクトレンズやコンタクトレンズに付着したよごれによってアレルギー性結膜炎が起こることもあります。
一言にアレルギー性結膜炎といってもその原因はさまざまなものがありますね。
アレルギー性結膜炎の治療の基本は、薬物療法となります。薬物療法の目的は、日常生活に支障がないように、かゆみの症状を軽くすることが中心となります。
治療には、抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン薬、ケミカルメディエータ遊離抑制薬)が、主に使われます。重症の場合には、ステロイド点眼薬や免疫抑制点眼薬などを使用する場合があります。
アレルギー性結膜炎のなかでも、症状の出やすい時期が予測できる花粉などが原因のアレルギー症状の場合には、『初期療法』という考え方が適用されます。症状が出る前の、花粉飛散時期の約2週間前から、または症状が少しでもあらわれたら、抗アレルギー点眼薬による治療を始める方法で、花粉飛散ピーク時の症状が軽くなります。毎年花粉症がひどい場合は、症状があらわれる前に使用すると症状が軽減されます。
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